おっさんプログラマーがウケた話14『高額だったデータベース』 [パソコン]
今、業務システムを開発するにも、フリーのデータベースのPostgreSQLやMariaDBなどで開発するのが普通になりました・・・(´・ω・`)
さて、じゃあ昔はどうだったかっていう話です。
IBMがDB2およびSQL/DSという製品でメインフレームのデータベース市場を独占してまして、UNIXおよびWindows向けの関係データベース市場では、Oracleがトップシェアだった頃、データベース一式の値段は・・・(´・ω・`)
だいたい1000万円前後だと思っていただければいいです。
この時期は銀行や大企業ぐらいしか、データベースを導入できません。
メインフレームだとシステム自体が高いので、ソフトなんてオマケのような値段ですが、PCと同じ部品で組み立てられるWindowsサーバーだと、数百万円ぐらいまで下がりますが、まだデータベースが一般的に使われる時代ではありませんでした。
そのような高額システムなので、データベース専門の技術者が扱っていました。
しかし、Windowsが動作するサーバーでUNIX互換のLinuxが台頭してきてから、お手頃なライセンス契約だと100万円弱ぐらいまで下がりました。
1990年代中頃ぐらいですね。
この時期から、中小企業でもデータベースを使った業務システムの導入が始まります。
なので、この時期、高いので導入できないデータベースの代わりにデータベースっぽい動作をするシステムを開発していたんですね・・・(´・ω・`)
COBOLで開発していたプログラマーなんて、データベースが導入されたら1ヶ月かかっていた機能が1日で出来たとかいう話が、この当時はよく聞かれました。
今で言うIPAの情報処理技術者試験に、ソートや検索などのデータベースのアルゴリズムが出題されていたのも、この当時の話です。
ソートのアルゴリズムにも、たくさんあって用途によって使い分けていたんですよ・・・(´・ω・`)
2000年代から、フリーのデータベースによるWebアプリが普及していき、フリーのデータベースでも業務システムにも採用されていきました。
こうして、データベース使うほどのシステムか?
と、私などが思うようなものまで、データベースが使われるようになったんですね。
まあ、無料ですし、メンテも簡単だし、ってことで良い時代になったってことですが、それがある意味データベースのことを理解していない客が多くなったってことでもあります。
データベースの欠点、仕様変更・追加が非常にめんどくさいのです。
そして、それがIT業界でのデスマーチの横行という状況を生み出してしまいます。
それで仕様変更・追加が容易であるという、ドキュメント指向データベースが出てくるんですが・・・(´・ω・`)
まあ、それは別のお話ですね。
私はといえば、ちょうどデータベースが安くなってきた1990年代後半にMicrosoftのSQLServerを使ったシステムで最初のデータベースを使ったシステムの開発を経験します。
なので、その後にOracleを使ってみたら、古臭いなぁ・・・(´・ω・`)
って、思いましたね。
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