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おっさんプログラマーがウケた話13『修士論文「Linux: 移植性の高いオペレーティングシステム」』 [パソコン]



アラフィフの私ですが、現役プログラマーをやっています。
そんな私は情報科学を学んでいない若者には、できれば基礎から学ぶことを勧めています。

さて、その情報科学の話ですが、リーナス・トーバルズはLinuxに関する修士論文「Linux: A Portable Operating System(Linux: 移植性の高いオペレーティングシステム)」を書き、計算機科学の修士号を得たという話もしています。
情報科学の大学・研究機関から生まれた技術が現在を支えているんですね。
しかし、意外と博士論文ではないんですよ・・・(´・ω・`)

それは、アンドリュー・タネンバウム教授が指摘していたLinuxは今後、正統派となるマイクロカーネル(Linuxの影響与えたOS教材MINIXはマイクロカーネル)ではなく、古典的なモノシックカーネルで実装されていたことも一因です。
博士号を取ろうとおもったら、アンドリュー・タネンバウム教授のような博士課程の指導教員に逆らってはならないんですね・・・(´・ω・`)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%8D%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8C%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%81%AE%E8%AD%B0%E8%AB%96

しかし、あの当時の異端とされたリーナス・トーバルズの主張が後に主流になるとは皮肉なことです。
アンドリュー・タネンバウム教授が予言したようなコンピューターの進化にはならず、もっと歪な進化だったため、例としてWindowsNTは当初マイクロカーネルで実装されましたが、WindowsXP(2000)
の頃には、ハイブリッドカーネルと言われるモノリシックカーネルの高速性・単純性とマイクロカーネルのモジュール性・拡張性を組み合わせたものが商用OSの主流となりました。
特に高速であることを要求されるグラフィックがマイクロカーネルの普及を妨げた一因でした。

ちなみに、高速性・単純性を追い続けるLinuxはモノシックカーネルのまま現代も続いています。


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