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「花燃ゆ」と世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」 [ドラマ]

「花燃ゆ」でも通商条約後のインフレによる物価高に庶民が苦しめれてますね。
急激に進む開国については、佐久間象山を始め、吉田松陰も反対してましたが、日本と世界とでは、金と銀の交換比率が違う為に起こったインフレにより、庶民の生活は厳しくなっています。
さて、「花燃ゆ」にも関係ある「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が登録される事になるようです。
長州藩も将来の重役である高杉晋作を上海を視察させて、今後の政略の参考にしようとしていますが、とにかく武器の差が開きすぎている!
って、いう事の一点に尽きてます。
それは、黒船を見た時から、とにかく、技術に追いつけ!
って、ことで、各藩が独自に努力しました。
まずは反射炉です。
とにかく、使っている鉄が違う!
と、言うわけで、みんな欧米並の鉄を作る反射炉を作りました。
これで均一で良質な鉄を作れるようになり、強力な大砲が作れるようになったのです。
ここで作られて大砲は戊辰戦争で使われています。
(´・ω・`)
その技術革新に先行していたのは、薩摩藩や佐賀藩の九州で雄藩と言われている藩でした。
そして、台場などの幕府側の技術革新を引っ張っていた、江川英龍などなどがおられます。
もちろん、吉田松陰の師である佐久間象山も大砲を作っております。
そして、長州藩でも反射炉が作られて、近代兵器を作る試みが行われています。
そもそも、欧米に対してこんな弱腰外交になっている理由は武器だ!
と、いう訳で、みんな必死こいてそのための技術を学び始めるんですね。
友好国であるオランダから最新鋭の蒸気船が送られて、長崎に海軍と医術の学校が出来ました。

桜田門外の変は、万延元年遣米使節がアメリカにいる時に起こった事件です。
欧米の技術を取り入れるという努力は相当に進んでいたのですが・・・
(´・ω・`)
さて、欧米の技術進歩の結果に起こった産業革命は近代的な工場が運営できる事が最低条件です。
特に重工業の工場については、身分制度は邪魔にしかなりません。
少なくとも工場で働く工員の身分は平等でなくては、実は成立しません。
これを意外に思われるかも知れませんが、工場の流れ作業を思い浮かべて頂けると、分かりやすいんですが、身分によって出来ることと出来ないことがあるというだけで、工場では無く家内制手工業でしかなくなります。

その為の草莽崛起(維新後の四民平等)を目指して、京都に向かった松下村塾の塾生たちは過激化して、テロ集団となっているのですが・・・
(´・ω・`)
そんな事、あの当時はよほどの天才じゃないと分からないっすよね。
実は、まだ幕府とかは技術さえ学べば何とかなると思っていたんですよ。

まだ、周りの理解を得られない状態で松下村塾の過激な行動が始まるんですけど、まずは長井雅楽への攻撃が始まりました。
その塾生たちの過激な行動の結果、今回は松浦亀太郎が亡くなってしまいました。
(´・ω・`)
でも、長井雅楽と吉田松蔭との意見は共通点が多いんです。
ただ身分制度の一点について、意見は真っ二つに分かれてしまったのです。
名門出身の長井雅楽にとっては、魚屋の松浦亀太郎が志士として行動し、そして農民出身の伊藤博文が指導者となるなんて、考え付きもしないんですよね。
(´・ω・`)
幕末の過激派によって、一気に平等思想が広まるんですけど・・・
幕府側も農民出身者がトップの幕府側の新選組もその一つですし、徳川慶喜を護衛したのは新門辰五郎が率いるヤクザ者たちだったりするんですよね。
(´・ω・`)
ドラマの時点では、まだ名門出身者が大きな顔をしてますが、どんどん脱落していきます。
それは長州藩も同じです。


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  • 場所: 山口県萩市古萩町25番地
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  • 場所: 山口県長門市深川湯本1051
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萩温泉郷 源泉の宿・萩本陣

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  • 場所: 山口県萩市椿東385-8
  • 特色: 14種類の湯舟は萩城下をイメージしたつくりで開放感いっぱいの庭園を眺めながらゆったり浸れます


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「マッサン」のスピンオフドラマ [ドラマ]

ニッカとサントリーのシングルモルト・ウィスキーを揃えてみました!
(^_^)
ブログ_20150508_1.jpg

実際は近くのドラッグストアーで処分品になっていたものです。
やっぱ、シングルモルト・ウィスキーは癖がありますからね・・・
仕入れてみたけど、売れなかったんでしょう。
(´・ω・`)
マッサンコラボ商品はさすがに売り切れてました。

ところで、マッサンのスピンオフドラマ前編・後編とも恋愛絡みのドラマでしたね。

マッサンの大阪時代に妹のすみれが家出をして来たという前編と、余市時代に住吉酒造の同僚の二人が駆け落ちしてくるという後編。

朝ドラの正統スピンオフドラマという感じで素晴らしかったのですが・・・
オッサンが喜ぶ内容では無かった。
(´・ω・`)
やはり、朝ドラは視聴層はご婦人方なので、オッサン向けは大河ドラマだろ!って感じですね。
現在の「まれ」もそうですし・・・
でも、今の大河ドラマも朝ドラみたいなもんですし、何とかして欲しいものです。

やはりオッサンを喜ぶスピンオフといえば、マッサンが大阪を去った後に、鴨居の大将と英一郎が丸瓶(現・角瓶)を誕生させるまでの物語が見たかったです。
いや、トリスウィスキーができる物語でも良かったっす。
大戦後に旨い洋酒を安い価格で出す!
鴨居の大将と英一郎亡き後の次男の奮闘する話しとか・・・
または、マッサンの死後、余市工場で日本初のシングルモルト・ウィスキーを出すまでの物語とか・・・
まあ、そっちは歴史秘話ヒストリアでも良いんですけどね。
プロジェクトX風の朝ドラは名作として「カーネーション」や「ゲゲゲの女房」がありますけど、「マッサン」も加わったと思います。
主人公が一心に仕事に取り組むというのは、見ていて元気が出ます。

オッサンである私はやはり、そういうドラマが見たいです。
(´・ω・`)
やっぱ、社会に仕える事をなすという意味の「仕事」って、胸が熱くなりますね。
私も何とか頑張ります。


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「花燃ゆ」の桜田門外の変の影響 [ドラマ]

「花燃ゆ」のドラマではあっさりと流されてしまいましたが、桜田門外の変の衝撃はあの当時、凄まじいものでした。
吉田松蔭が水戸藩と薩摩藩が大老の井伊直弼を暗殺するというのなら、我ら長州は老中の間部詮勝を暗殺する!
と、言ってましたが、水戸藩と薩摩藩の浪士たちは実行したのです。
(´・ω・`)
そもそも江戸時代で藩主やそれに類する要人の暗殺について参考になる事件は赤穂浪士の討ち入りしか無く、当初は彦根藩の江戸藩邸に討ち入りを考えてみたが、赤穂浪士と違い、同志は18人しかおらず、しかも規模は隠居所であった吉良邸と比べ物にならない大きさの彦根藩の江戸藩邸です。
返り討ちに合うのは必至だったので、登城途中の大名行列に斬り込みました。
しかも、彦根藩邸から桜田門までたった500mです。
手間取れば、藩邸と江戸城から援軍が駆けつけて襲撃は失敗します。
結局は、桜田門外の変は失敗する事を覚悟しての行動でしたが、失敗に終わろうとも、薩摩藩が立ち上がり後に続く!
と、考えての行動でした。
彦根藩側はこの当時はまだそんな襲撃はまったく考慮されておらず、そして天気は雪です、刀も槍も袋に包んでおり、井伊直弼の動きを止める拳銃の一弾があたり、暗殺は成功しました。
この後に彦根藩と水戸藩は一触即発の事態となってしまいます。
大名行列で主君を暗殺されるという醜態を晒した彦根藩はお取り潰しとなって当然だったのですが、あくまで幕府は井伊直弼が怪我で引き返し、病気で伏せているという公式見解を示して、直弼の子の井伊直憲による跡目相続が認められて、井伊家は取り潰しを免れました。
こうして、何とか水戸藩と彦根藩の仲を取り持ち、内乱の危機は一時回避しましが、内乱の種がくすぶっている状態が今回のドラマの時代背景です。

さて、この桜田門外の変が成功した事により、吉田松陰の主張していた行動がまるで今後の塾生の指針となってしまいます。
久坂文の懸念通り、松下村塾はどんどん過激になっていきます。
もちろん、土佐の武市半平太が主催する土佐勤皇党も同じです。
今回は武市半平太からの手紙を久坂玄瑞へ私に現れた坂本龍馬ですが、その手紙の内容は尊攘派同盟の結成の働きかけと返事だと思います。
久坂玄瑞と松下村塾は尊王攘夷運動を水戸、薩摩、土佐に働きかけて、中心人物となりつつありました。
そして、その象徴的な思想家として吉田松陰を担ぎあげて不朽の名声を吉田松陰は得る事となります。
(´・ω・`)


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「花燃ゆ」の大老井伊直弼ってどんな人? [ドラマ]

吉田松陰も江戸での取り調べも始まったと思ったら、亡くなってしまいました・・・
(´・ω・`)
実際は江戸で取り調べが始まる前に、長州藩邸で過ごしているんですが、取り調べに向かう際に小さな藩の大名行列並の護送をされたり、長州藩をあげて吉田松陰を守ろうとしています。
老中暗殺についても、最後まで長州藩に迷惑がかからないような証言をした背景には、長州藩全てが吉田松陰を守ろうとした史実があるんですが・・・
高杉晋作が1000両近い賄賂を使って、吉田松陰の牢獄での生活をサポートしたのも、事実です。
実際、生き残る気があれば、吉田松陰は生き残れたんですよ。
梅田雲浜も言い逃れが出来る者しか、拷問で名前を漏らしていないんですからね。
(´・ω・`)

さて、ところでこの安政の大獄を起こした大老の井伊直弼ってどんな人?
って、みんな思っていると思います。
長州藩側や志士たちの説明不足も悲しいんですが、幕府側も悲しいぐらいに説明不足ですからね。

そもそも大老って、臨時に老中の上に置かれた最高職です。豊臣政権の五大老の筆頭に徳川家康が任命されましたが、江戸幕府では合議制となる老中の上に存在する役職として、親族と親藩の中で徳川四天王の家系にのみが就任を許されました。
それ以外は家系は大老格とされまして、大老ではありません。
井伊直弼は幕末の混乱を収める為に、大老に就任して幕府を復興しようと行動していたんですが・・・
結果、安政の大獄と呼ばれる大弾圧を実行してしまい、幕府の敵を増やしてしまい、その敵の過激な行動により幕府の面子は丸つぶれになってしまいます。

しかし、彦根藩時代は藩政改革を行ない、名君と呼ばれました。
長野主膳と師弟関係を結んで国学を学び、自らを花の咲くことのない埋もれ木に例え、埋木舎と名付けた邸宅で世捨て人のように暮らしていたのですが、この頃熱心に茶道を学んでおり、茶人として大成し、そのほかにも和歌や鼓、禅、槍術、居合術を学ぶなど、聡明さで世に知られ、風流に生きる姿から「チャカポン(茶・歌・鼓)」とあだ名された万能の天才です。
と、いうわけで、むしろその教養と学識をみんな期待して大老職に井伊直弼を就任させたんですが・・・
まさか、こんな事になるとは・・・
(´・ω・`)
って、感じです。

まあ、井伊直弼の政敵も過激な行動をしたので、同じぐらい過激な行動になってしまったというのが正しいと思います。

ぶっちゃけ、安政の大獄までは、藩主が改革を主導しておりまして、幕末最高の名君の島津斉彬や列侯と言われた徳川斉昭の指示で、志士が動いていたのですが、実際は内乱の危機でした。
水戸藩に下された密勅により、徳川宗家よりも水戸家を優越するような事はそれこそ、水戸幕府が開かれるような一件ですし、そういう行動をした孝明天皇の抑えこむために、朝廷を弾圧もしました。
また島津斉彬が藩兵を京都へそして江戸に進駐しようとした軍事行動未遂等を抑えこむために、外様の政治介入を弾圧しました。
でも、これらを殆どを首謀者の藩主では無く、その部下に罪を着せてしまう事で穏便に収めようとしました。
その結果、若き学者の橋本左内を始め、水戸藩は家老の安島帯刀などを筆頭にそれこそ水戸藩は人材を払底してしまうほどの被害になってしまいました。
ある意味、安政の大獄のほとんどの人は無実の罪によって亡くなったのです。
その恨みが脱藩した水戸藩士と薩摩藩士たちに襲われて桜田門外の変の直接的な原因となってしまうし、倒幕の動機になります。

井伊直弼はそれこそ、往年の幕府の権威と権力を復活させる為に命をとして働きましたが・・・
もうそんな時代ではありませんでした。
幕府とその親藩が国家を背負っていく力は無い、それが後の公武合体と列藩連合となり、そして四民平等の明治維新となって、国民全てが国を支えるという国家像を目指していく明治維新となります。

吉田松陰が刑死した事で、彼の唱える草莽崛起がスローガンとなり、明治維新から始まる民主主義による国民国家の樹立となっていきます。
身分を問わない志士達が主役の幕末が、ここから始まります。
次回、坂本龍馬が登場する事もそれを物語っていると思います。
(´・ω・`)


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「花燃ゆ」の吉田松陰の江戸への召喚の背景 [ドラマ]

梅田雲浜が拷問で名を挙げた人物が吉田松陰でした。
その梅田雲浜ですが、攘夷の思想をいかの詩にして発表して有名になった人物です。
「妻は病床に臥し児は飢えに泣く
身を挺して直ちに戎夷に当らんと欲す 
今朝死別と生別と
唯皇天后土の知る有り」
貧しくても、攘夷を実行するという志を述べた詩で一躍有名になり、将軍継嗣問題で一橋派として活躍した志士です。

さて、この安政の大獄というのは、明治に定着した名前で、幕末までは「飯泉喜内初筆一件」と言われていました。
飯泉喜内は将軍継嗣問題では橋本左内・梅田雲浜らと一橋派に属した志士だったんですが、そもそも安政の大獄の背景には将軍継嗣問題があったので、一橋派に押されていた状態だったものを、南紀派の筆頭である大老井伊直弼の巻き返しが過激な弾圧となってしまいました。
と、いう訳でそもそも一橋派ではない吉田松陰はまったくのとばっちりです。
梅田雲浜は吉田松陰は言い逃れが出来ると判断して名前を出したという思惑もあったようです。
京都の御所に投げ込まれた文の文字を見せられて、こんな汚い文字は「吉田寅次郎」ぐらいしか心当たりが無い!って、いう証言をしたんです。
これは梅田雲浜が会った当時の吉田松蔭は過激派では無かったから、江戸で詮議されても大丈夫だろうと判断した結果です。それにまだ世間ではほぼ無名でしたし、幕府の方もアメリカへの亡命騒ぎで捕まった過去もあるので、念のために江戸へ召喚してみたって程度です。
あくまで、将軍継嗣問題で対立した一橋派への弾圧が安政の大獄の真実なので、あまり関係無い人物に対しては取り調べても釈放しています。
ただ吉田松陰はこの江戸への召喚を幕府高官に訴えるチャンスと考えてしまいますが・・・
(´・ω・`)

そもそも、尊皇攘夷の水戸学を背景とした一橋派の弾圧をしている訳ですから、ある意味、そんな尊王攘夷論などを説かれても聞く耳は持たないわけです。
それこそ、佐久間象山からの意見書も井伊直弼は読んでいるので、そこで吉田松陰が同じような事を言っても・・・
(´・ω・`)
それに他では農兵論いわれる農民による軍隊を一歩進めて、それこそ身分にこだわらない「草莽崛起」の思想についても幕藩体制を覆すような思想ですし、より危険視されるだけでしょう。
この「草莽崛起」の具現者は日本の初代総理大臣は伊藤博文で生まれは貧しい百姓の長男でした。
全ての国民が立ち上がり国を立て直すという意味ですから、農兵論より民主主義に近いです。
それこそ、あの当時のアメリカのように大統領になる可能性が全ての国民にあるという事を日本でも望み、明治維新後にある程度は実現しました。

と、いう背景です。
あくまで「花燃ゆ」の主人公は吉田松陰の妹であり、家族なんで萩での家族との別れが描かれました。
そもそも前回の吉田松陰が唱えた伏見要駕策が失敗して、入江兄弟が岩倉獄に投獄されてますし、色々と萩でもゴタゴタしていました。

幕末は色々と複雑な政治情勢ですんで、色々と説明不足だと私も思います。
(´・ω・`)
ただ、この吉田松陰が安政の大獄で殉死をして維新の象徴の思想家としての死を迎えることで、長州藩は狂気と言われるような行動を取り始めます。
こんな事を言ってしまうとあれですが、人を動かすのに一番強い感情は「恨み」です。
松下村塾や吉田松陰に関わった人たちが幕府に対して保った恨みは非常に強いになりました。
(´・ω・`)
今後の松下村塾を率いるのは、久坂玄瑞なのですが・・・
さて、どういう描かれ方をするのでしょうかね?
ここから維新が本番となります。


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「花燃ゆ」は宣伝と内容のマッチングミスか? [ドラマ]

そもそも松下村塾は反対勢力のテロリスト集団の側面があるんだから、イケメンぞろいで幕末の「ホームドラマ」「学園ドラマ」だという宣伝は無理があるだろう。
(´・ω・`)
と、思ってましたが、やっぱそうなりましたね・・・。

って、いうか幕末で恋愛をメインにするのなら、まだ登場人物が自由恋愛をしていた京都が舞台だとか、それか新選組やそこで活躍する志士たちなら、まだ何とかって感じですね。
そもそも、あの時代はお見合い以前に家通しの付き合いできまるのが結婚ですし、しかも長州藩は基本的に他藩より貧乏です。
これで恋愛をメインに据えるというのは、無理があるっていうか・・・。
正直、これでも頑張っている方だと思います。
そもそも主人公の久坂文も兄の口利きで久坂玄瑞と結婚したけど、たった3ヶ月しか一緒にいなかったという状態で、「学園ドラマ」・・・前途多難だなぁ。
って、思ってました。
(´・ω・`)

そもそも吉田松陰にとって恋愛は私事であって、興味は無いですし、それこそ久坂玄瑞に至っては・・・。
まあそこは、それ、京都は華やかですからね。
(´・ω・`)
ドラマでも久坂玄瑞は長身のイケメンですが、史実でもそうです。
幕末の長州藩では一番、女性にモテたと思います。
かなり朝ドラ風の演出がされていますが、やっぱ題材が松下村塾では・・・。
実際、松下村塾の関係者はほとんどが貧しいです。
恋愛どころの話では無いんですよね。
(´・ω・`)
現在でも問題になってますけど、余裕が無いと恋愛って楽しく無いですよね。
それこそ、体制派で金回りも良かった新選組で恋愛ドラマをするのなら、色々とエピソードがあるんですけどね・・・。
まあ、反体制派って貧乏が基本ですから、そうなると苦労話ばかりになってしまいます。

本来は物凄く硬派な物語になってしまうところを、久坂文と吉田松陰の家族の視点にすることによって、穏やかな話にしようとして、中途半端になってしまっていると思います。

長州藩がいかに吉田松陰を守ろうとしたか?
そこがこれから描かれるのかどうかも微妙ですし、それこそこれからどんどん塾生は命を落としていきますから、物語の悲劇性はどんどん増していくことになります。

まず先陣をきって、吉田松陰が自殺に近い行動をとって刑死します。
それから幕末から明治初期にかけて、登場人物がどんどん亡くなっていくという・・・。
しかもそれを指揮するのは、当初は久坂玄瑞。
そして、高杉晋作と変わっていきますが・・・。
まあ萩の街以外では恋愛シーンは入るかも知れませけど・・・。

そもそも松下村塾を舞台にしたラブコメになる訳が無いんですよね。
(´・ω・`)
と、いう訳で、私らのような中年層以上のオッサンが大好きな男臭い物語になっていくはずです。
私は安政の大獄から続く、血なまぐさい幕末史を一番の過激派として駆け抜けた松下村塾の塾生たちの生き様は楽しみですけどね。


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「花燃ゆ」の伏見要駕策の実行した場合 [ドラマ]

さて、野山獄に入獄してしまった吉田松陰ですが・・・。
ここで色々と計画を立てて、弟子たちに実行を促しますね。
(´・ω・`)
まあ、困った方です。
それこそ、久坂と高杉が言ったように、二人で事を起こして死ね!
って言われているようなもんですからね。

前回と今回の前半は老中暗殺を訴えておりましたが、今回は伏見要駕策が出てきましたけど、これはどういう意味があるのか?
藩主と公家が会って、天皇に攘夷実行を願い出ることが、どういう事態を招くのか?
と、皆さんも説明も少ないし分からないと思います。
前回、安政の大獄が始まった理由の一つに天皇から水戸藩に下された「戊午の密勅」の内容は以下の通りです。
1.勅許なく日米修好通商条約に調印したことへの呵責と、詳細な説明の要求。
2.御三家および諸藩は幕府に協力して公武合体の実を成し、幕府は攘夷推進の幕政改革を遂行せよとの命令。
3.上記2つの内容を諸藩に廻達せよという副書。
これを幕府では無く、水戸藩に下されたのは、水戸藩こそ攘夷実行のリーダーたるべし!
というわけで謹慎中の徳川斉昭は感涙したそうですが・・・。
これを理由に永蟄居となってしまいます。
(´・ω・`)

さて、それに対して毛利家は源頼朝のブレーンとして京都から鎌倉幕府に招聘された公家の文章道を家学とした大江広元を祖としています。その広元の先祖は奈良帝と呼ばれた平城天皇の御子阿保親王です。すなわち、毛利家の家系は皇統に連なっていました。このため、江戸時代には大名が直接朝廷と接触することは勿論、入京についても幕府によって厳しく制限されていましたが、毛利家だけは特例として入京が許されたので、三條河原町に京都藩邸を造り、歳末歳首の品物の献上も、天皇に近侍する伝奏家の勧修寺を通じて行ってますから、この時点で公家との仲は非常に良好でした。
これに天皇の拝謁が叶えば、直接、密勅と同様の内容が長州向けに下されて、攘夷実行を先陣を切るべしとなったことでしょう。
ところで、幕府というのは「征夷大将軍」が開くものですが、その征夷というのは敵対している外国のことです。
要するに攘夷をしないというのは、征夷大将軍という役職の意味があるのか?
と、朝廷では思っているのです。

じゃあ他の藩はというと、安政の大獄により、天皇から密勅が下された水戸藩の監視が強化され、徳川斉昭も謹慎となっており、動けませんし、外様大名の最大の実力者の薩摩藩主の島津斉彬も亡くなってしまっています。
このリーダーが不在の状況の中で、尊皇攘夷のリーダーを長州藩の毛利敬親にして、吉田松陰以下の松下村塾の塾生が扶翼する。
という構想ですが・・・。
(´・ω・`)
正直、伏見要駕策の場合は藩主を強制的にその状況に追い込んでしまって、藩を存亡の危機にして尊皇攘夷を断行しようという事になるので、その後に藩が混乱した場合はどう収めるつもりだったのか?
というか、あの時点で実行したら、たぶん長州藩は潰れたと思います。
大老の井伊直弼が外様大名程度、潰す実力はありました。
もし、抵抗したとしても、長州征討が数年は早まって、それを指揮するのは大老の井伊直弼となってしまって多分成功したことでしょう。あの時点で長州藩にまともな武器はありませんから、幕府の権力は強化されたでしょうね。
(´・ω・`)
薩摩とは状況がまったく違います。安政の大獄の引き金ともなり、志士たちの希望にもなったあの時点の薩摩藩の軍事力ですが、島津斉彬は密貿易で琉球経由で外国から軍艦や兵器を輸入し、薩摩藩兵を調練していました。そして、あの時点で一番西洋化した軍事力を誇示して京都へ向う計画をしていたのです。
もし実現していれば、日本の近代化は10年は早くなっただろうなぁ・・・。
って、いうような準備万端、幕府にとっては手も足も出ないって状態にして幕府に詰め寄るようなことは長州には出来なかったでしょう。
西洋の兵器を買えるというのは、あの時点で琉球を支配している薩摩ならではの特徴だったのです。
もちろん、吉田松陰は薩摩が味方になってくれると楽観視してますけど、長州をリーダーとした尊皇攘夷に薩摩が加担するとは思えませんね。
(´・ω・`)
それこそ、薩摩がリーダー以外では当然のように動かず、むしろ長州を尊皇攘夷運動から追い落とした事は、歴史も証明してます。

あの時点で尊皇攘夷のリーダーとして皆が納得するのは島津斉彬亡き後は徳川斉昭のみです。
毛利敬親では無理です。
そもそも英邁な藩主ではありませんし、評判もあまり良くないんですよね。
って、いうかそういう意味であまり英邁では無いので、長州藩は自体は危険視されずに生き残ったとも言えるのですが・・・。

ドラマではすっかりと過激派となった松下村塾ですが、吉田松陰のいうように「死ぬことしか出来ない」って言うように死して殉教者となって後に続く者達の奮起を促そうとあの時点で決めたんでしょうね・・・。
(´・ω・`)
そして次回は江戸に檻送される事になるようです。
ですが、この時点でも長州藩は全力で吉田松陰の命を守ろうとしています。
吉田松陰に生きて欲しいと願っているのは、何も家族や友、そして弟子たち以外にも大勢いたのです。
もちろん、藩主の毛利敬親が何としても吉田松陰を死なせるな!
と、厳命しているんですが・・・。
そこにスポットが・・・。
あまり当たりませんね。


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「花燃ゆ」の安政の大獄の背景 [ドラマ]

さて、安政の大獄が始まりましたけど・・・。
何で安政の大獄が行われたの?
(´・ω・`)
って、話になると思います。
そりゃあ、通商条約の反対派の取り締まりで始まったって話では単純すぎますよね。
それに戊午の密勅だけが安政の大獄の引き金というには、少し弱いと思います。
だいたい、じゃあ政敵を殺す理由になるのか?
って、話になると思います。
それに報復に大老や老中を暗殺しないといけないのか?
って、お兄さんに自分にでも分かる説明を求める文の気持ちも分かると思います。
もちろん、親や兄が激怒するのは、当然ですね。
罪人に対しての家族連座しての切腹と打首が江戸時代ですから。

安政の大獄とは江戸幕府でも大獄とまで言われる恐怖政治は、安政の大獄のみで大老の政敵の御三家水戸徳川家と御三卿の一橋家にまで処分が及んだ事は江戸幕府の成立以来前代未聞で前代未聞でした。
さて、井伊直弼がそのような行動に及んだのは、それまでの経緯があるのです。
発端は老中首座の阿部正弘の急死から始まります。
そもそもパリー来航以前から、将軍継嗣問題で幕政は真っ二つに割れていました。
現徳川家定将軍に血筋が近い従弟の紀伊藩主徳川慶福(家茂)を推す南紀派と水戸藩の徳川斉昭の実子である一橋慶喜を擁立する一橋派の二派に分かれて争っていました。
一橋派は外様大名の意見も取り入れるという改革派でした。
そして南紀派は親藩を主体とした今までの幕政を担ってきた大名たちです。

そこへペリー来航で、幕府の想像以上に強行なアメリカの態度に日米和親条約締結を余儀なくされてしまい一気に二派の軋轢が加熱してしまい、一橋派の中心人物であった阿部正弘が急死すると、南紀派が巻き返し、
大老の井伊直弼を擁立してしまいます。
そこで政敵の一橋派の弾圧をしたのが、安政の大獄の背景です。
これが過激化したのは、一橋派の巻き返しを狙って島津斉彬が藩兵を率いて上洛することを計画したのですが、薩摩藩に戻って準備中に急死してしまい一橋派の希望が一旦は潰えてしまいました。
そして、戊午の密勅が水戸藩に下されたのは、幕府の正統は一橋派にあると朝廷が認めた事になるのです。
しかしこうなると相手も黙ってはいません。
やられる前にやる!御三家御三卿を巻き込んだ過激な弾圧となったわけです。
そして外様藩から政治に参加するチャンスを奪ってしまいました。
ここが幕末の重要な点です。
朝廷への運動して、幕府を諌めるというのはどちらかというと穏健派で、過激派はむしろ倒幕を目指していました。
しかし、尊皇攘夷の思想を主導していたのは、現時点では水戸藩です。
まだ、倒幕は主流ではありません。
この時点で一旦は政権に関与していた外様大名を排除して、一橋派の徳川家を弾圧し、そして水戸学の一派の学者たちも弾圧しました。
有力な外様が政治に関与出来ないという状態が当分続き、有力な大名家も動くことができません。
それこそ、大老井伊直弼は御三家であろうとも潰す!
そういう意思すらありましたので、戦々恐々としていたところです。
ここから維新の中心が公家の岩倉具視や薩摩は大久保利通らの精忠組や長州の松下村塾の活動が表立ってきます、大名たち主導の改革が身分の低い武士や公家が中心となっていきます。
失うものが無い連中がより過激な活動になっていくんですね。
(´・ω・`)
弾圧を受けた水戸浪士は大老井伊直弼の暗殺を狙い、吉田松陰たち外様大名家の活動家たちは老中間部詮勝を暗殺を狙います。

まあ、こんな事をいうのもなんですが、当初は幕府は吉田松陰など眼中に無かったんです。
逮捕者第一号の梅田雲浜が長州に訪問した時に吉田松陰の会ったという証言があったから、江戸に護送されたんですが、実際は梅田雲浜は吉田松陰を逮捕されても問題と無い人物と思っていて、何故、老中暗殺計画などを正直に告発して過激な発言をした事に、驚いたそうです。
後に至誠を貫いた生涯と讃えられましたけど、生き残る気があったのか?
(´・ω・`)
と、疑問に思います。
まあ、逆にだからこそ将来、神格化される訳ですが・・・。

そんな訳で安政の大獄で処刑された吉田松陰は神格化します。
ようするに、御三家御三卿、名だたる勤皇の学者たちが処罰されたのですが、その仲間に加わったことで、若干30歳にもならない若者が後に神格化されていくのです。
ところで、同じく若年で処刑された橋本左内や頼三樹三郎ですが、彼らは一橋派のすでに世間でも有名な学者でしたから、こちらは井伊直弼の政敵として処分されたので、吉田松陰のような殉教のような死とは違います。

この安政の大獄で弾圧された一橋派が母体になり、明治維新の原動力となります。
(´・ω・`)
ここら辺り、憎悪が人の行動の原動力としては一番のエネルギーだというのは、現代変わりませんね。


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その後の「マッサン」 [ドラマ]

うちの近所のスーパーでの話なのですが、ニッカのウィスキーを買うと「サントリー角瓶 各種50円割引券」が貰えます。
今も血で血を洗うウィスキーのシェアー争いは続いているんですね。
(´・ω・`)
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さて、マッサンのドラマの最終回の状態ですが、ニッカの工場は北海道の余市以外にも宮城県に宮城峡蒸溜所が竣工して完成して、モルトウィスキーを2つの蒸留所で作ることが可能になりました。
そして、西宮工場のグレーンウイスキーと合わせて、皆さんご存知のブラックニッカ、ハイニッカを発売して、業界二位となり、サントリーはニッカのウィスキーの対抗商品として、「レッド」「ホワイト」を復活させて対抗していました。
鴨居の大将こと、鳥井信治郎は亡くなっており、サントリーは次男の佐治敬三が指揮をとっています。

マッサンが最後に手がけた作品は、ブレンデッドウイスキーと呼ばれるもので、ニッカがサントリーに先駆けて西宮工場でグレーンウィスキーを蒸留したことから、ブラックニッカとハイニッカは大ヒット商品となり、今もニッカの看板商品のブラックニッカ、そしてハイニッカの販売は続いています。
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その当時のヒューム英副首相がマッサンに送った賛辞は以下の通りでした。
「50年前、ひとりの頭の良い日本青年がやってきて、一本の万年筆とノートで英国のドル箱であるウイスキーづくりの秘密を盗んでいった」
あの時点でスーパーニッカやサントリーオールドを初めとする素晴らしいブレンデッド・ウイスキーを日本で生産し初めていました。

さて、ここまでがドラマの最終回までの状況です。
マッサンが夢見た、「ハイランドケルトに負けんウィスキー」については、マッサンの死後の後継者達が目指すことになります。
ハイランドケルトのモデルとなったウィスキーはシングルモルト・ウィスキーの「ハイランドパーク」だと思います。
香りはストレートなスモーキーフレーバーのスコットランドのハイランド地方独特のウィスキーであり、現在も非常に評価が高いウィスキーです。
このハイランドパークを目標にしていたというのなら、当時の日本で煙臭いとか言われるのも納得です。
(´・ω・`)
マッサンの後継者達はシングルモルト・ウィスキーで、世界に通用するウィスキーを目指しました。
もちろんサントリーの山崎工場も世界に通用するウィスキーを作るという志を受け継ぎ、世界に通用するウィスキーを目指していきます。

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1984年にニッカはシングルモルト北海道(現 シングルモルト余市)を発売、日本初のシングルモルト・ウィスキーです。
同年にシングルモルト山崎も発売されて、日本を代表するシングルモルト・ウィスキーの2銘柄は熟成を重ねていきました。
21世紀となった現在、2001年にニッカウヰスキーの「シングルカスク余市 10年」がウイスキーマガジンのコンテストで最高得点(ベスト・オブザ・ベスト)の評価を受け、2015年には、「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013が、英ウイスキーガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル2015(Whisky Bible)」で世界最高のウイスキーに選出されて、ジャパニーズウィスキーはウィスキーの世界5大産地の一つに認められております。

マッサンの死後、30年経ってに世界で最高の評価がされるウィスキーを生み出せるよう現在はなりました。
(´・ω・`)
ニッカとサントリーのウィスキーの受賞歴は錚々たるものです。
そしてサントリーの名誉チーフブレンダー輿水精一が日本人で初めて“ウイスキー殿堂入り”を果たしました。
今後も素晴らしいウィスキが生産され続けることでしょう。
マッサンのウィスキー一筋に生きた人生とその志を受け継ぐ後継者たちは、素晴らしい業績を残し続けています。

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私はマッサンをシミジミと思い出して感動してます。
(´・ω・`)
ところで、現在の朝ドラの「まれ」っすが・・・。
一応は見ているんですけど、オッサンの私にはまだまだ盛り上がりに欠けてます。
朝ドラなんで、次第に盛り上がるんでしょうけど、ブログに記事は書かないだろうなぁ・・・。
って、感じっすね。
むしろ、BSで来週から再放送の「あまちゃん」の方が楽しみです。

また、実際のモデルがいて、仕事に一筋に生きた主人公の話が見たいんですけど・・・。
それはいつのことになるでしょうね。
(´・ω・`)


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「花燃ゆ」のテロと爆弾 [ドラマ]

ところで、日本の武術の柔術や剣術、そして弓術は今も伝統が残っておりますが、砲術はすっかり廃れましたね・・・。
でも、砲術も幕末に非常に流行ってまして、古文書のような大砲の設計図でも金になったんですよ。
(´・ω・`)
廃れた理由は幕末に西洋から入ってきた最新兵器が圧倒的だった事もありますけど、政府が禁止したんですね銃刀法違反で銃は非常に厳しく取り締まりました。でも、幕末はその砲術家は西洋の新技術を取り入れようと努力した人々も大勢いました大河ドラマの「八重の桜」も主人公の一家は伝統的な砲術家でしたが、最新兵器を取り入れようと努力していた砲術家たちの1人です。
あの当時、武士の表芸として剣術や槍術と同様に、砲術も武士の嗜みだったんです。

と、いう訳で松下村塾を代表する砲術家「小野為八」が出てきましたね。
「地雷火」という地雷の製造法を萩に持ち帰ってくるんですが、西洋砲術全般に詳しい技術者で、長州藩の砲術の技術面を支える人物となります。
この人物の松下村塾の合流により、要人の暗殺を吉田松陰は唱え始めるんですね・・・。
地雷火による爆破と大砲の砲撃で混乱したところを討つという策です。
(´・ω・`)
幕末の混乱の原因となる通商条約を結んだ、大老の井伊直弼と老中首座である間部詮勝の暗殺を計画するんですね。
井伊直弼の方は水戸がやるっていうのなら、間部は長州が!
と、いう主張です。
と、いう訳で松下村塾は一気に過激化してきて、テロリストの巣窟とかしてしまうんですよ。
井伊直弼の方は桜田門外の変で水戸藩士を主体とするテロが成功します。
剣術の達人である井伊直弼を戦闘不能にして逃げることすら不可能にしたのは、拳銃による先制攻撃というのが、今の研究で明らかになっております。
しかし、桜田門外の変は非常に危ういバランスの上での成功だったのですが、吉田松陰はより確実性を高めるやりかたを主張しました。
その実践面を支えるのが小野為八です。
(´・ω・`)
って、まさに現在でもテロとして通用する手法ですね。
桜田門外の変は拳銃で動けなくしての斬り込みでしたけど、吉田松陰の計画は地雷と大砲と銃による狙撃です。
特に井伊直弼は居合では新心流から新心新流を開いた武術の達人ですから、逃げられないようにすることが必須条件でした。
そして切り込んだ水戸浪士や薩摩浪士は凄腕の剣客ばかりでしたが、それでも最初の拳銃で井伊直弼を動けなくできなければ失敗していたと思います。
井伊直弼を護衛する武士たちも達人揃いでした。
二刀流で重症の主君を守護した河西忠左衛門は永田太郎兵衛正備とも当大随一の剣客でした。
しかし、地雷や爆弾、そして大砲や銃を使えば、そのような武術の達人でも仕留められます。
この幕末の暗殺者として有名な人物が武術の達人でもあるのは、暗殺対象も達人であることが多いです。
勝海舟も暗殺のために襲われたそうですけど、勝海舟は直心影流剣術の免許皆伝ですし、それを警護したのは岡田以蔵ですが、この岡田以蔵は坂本龍馬や武市半平太が化け物と言っていた剣の達人です。
そのような武士相手に生半可な方法では暗殺は成功しません。
幕末の剣豪の桂小五郎は暗殺や捕物をすべて逃げ切っています。

ドラマのこの回から吉田松陰は藩への建白書で倒幕を唱え始めます。
そして来週から安政の大獄が始まるようです。
(´・ω・`)
これから急転直下!
新型爆弾の製造や砲術家を仲間に加えた松下村塾・・・。
きな臭くなってきましたね。


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