最上稲荷に行ってきました! [岡山]
最上稲荷に行ってきました!
(*^_^*)
岡山では誰もが一度はお参りした事があるであろう、お稲荷さんなのですが・・・
知らない人は知らないのですが、ここはお寺です。
しかも、日蓮宗です。
(´・ω・`)
ここで、歴史に詳しい人なら、ちょっと違和感があるのですが、日蓮宗というのは、他の宗の寺や、神社にいくのは、好ましくないことと言われていますが、神仏習合の結果とはいえ、何故に稲荷神と集合してるの?
それは江戸時代初期の慶長6年(1601年)この地を治めた旗本の花房職之が関東地方より日円聖人を招聘し、「稲荷山妙教寺」として再興しました。このときに最上稲荷は天台宗から日蓮宗へ改宗しました。
岡山最大の神仏習合の寺が日蓮宗になりました。
江戸時代に不受不施派寺請禁止令により信徒を寺請することが出来なくなり、日蓮宗教団自体が非合法化されるなどの厳しい弾圧を受けたのですが、最上稲荷は日蓮宗ですが稲荷神でもあるので、他宗派も受け入れて繁栄を続けました。
そういう状況から、本来の教義である日蓮の不受不施義を遵守しようとする不受不施派の祖山が岡山にはあるのですが、地下組織化してもやっていけたのではないか?
と、愚考します。
最上稲荷は日蓮宗が稲荷神の祭祀をまかされるというので、色々と工夫がされております。
本尊は久遠実成本師釈迦牟尼仏「釈迦如来」で、祈祷本尊は最上位経王大菩薩「特徴は荼枳尼天」ですが、同じく日蓮も日蓮大菩薩として同じく祈祷されております。
脇神は、八大龍王は天竜八部衆に所属する竜族の八王。法華経(序品)に登場し、仏法を守護します。
同じく、三面大黒天は大黒天、毘沙門天、弁財天という強力な天部が三位一体で合体した神です。
そして、最正位の位を与えられた77柱の天王を祈祷します。
現世救済を唱える日蓮宗として、法華経を最上位経王として、現世を救済する神々を祈祷して現世での救済を祈祷しています。
(´・ω・`)
ただ、日蓮宗から独立して最上教とした時代もありますので、やはり他の日蓮宗から見れば、異質なんでしょう。
ところで、最上稲荷には奥の院があるのですが、そちらにお参りした方はほとんどいないと思います。
ひっそりとした山の上にあるお寺なのですが、奥の院らしく、非常に厳かな雰囲気ですが、より日蓮宗のお寺といった雰囲気があります。
「南無妙法蓮華経」と刻まれた石版に神々の名前が刻み込まれた石版が数多く建てられて祈祷されております。
稲荷寺として特殊なお寺となっておりますが、岡山と日蓮宗の歴史を考えると興味深いです。
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