「花燃ゆ」の攘夷実行と不可能な公約：IT系町工場を目指せ！：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

「花燃ゆ」の攘夷実行と不可能な公約　[ドラマ] [編集]

さて、攘夷実行となり、長州藩は欧米と砲火を交える事となりました。
松下村塾生達の狂気も際立ってきましたね。

そもそも、朝廷から攘夷を命じられて、断れないのは将軍とは「征夷大将軍」という対外国戦争を指揮する武士の長という意味だからです。
何のための将軍か？
これを問われるとキツイものがあります。
次の将軍である徳川慶喜はそういう意味で、征夷大将軍になりたくない！
と、言っています。
(´・ω・`)
まあ、幕府は無理なのはわかっているので、本当に形だけの攘夷にしよう・・・
そういう対応で乗り切ろうとしました。
文書で欧米に条約破棄を通達して攘夷をしたけど、口頭では条約を守ると言い訳して、数日後に正式に文書で訂正しました。
これが、幕府がした攘夷です。
これで攘夷実行しました！
と、いうつもりだったんですけど・・・
(´・ω・`)
長州藩だけが、武力による攘夷を実行してしまうのですね。
ちなみに３００藩あるなかで、長州藩だけです。

さて、じゃあなんでここまで幕府って弱腰になってるの？
って、ことですが、この時の将軍の徳川家茂ですが、この先年に公武合体の一環で和宮を正妻に迎えています。
この時、江戸幕府初の将軍が天皇に対してのこれまでの朝廷に不満を抱かせた事に対する詫び状を将軍自筆で天皇に渡しました。この「将軍誓書」によって、朝廷が幕府に対しての優越を周知のものとしてしまい、将軍が直々に謝罪しているのだから、攘夷を約束どおりに実行するのだろうな！
って、いう状況に追い込まれてしまい、破約攘夷を約束されられてしまったのです。

それを大義名分として、長州は単独で下関戦争を起こします。
この時、高杉晋作は負ける事が分かっているのに、何故だ？
と、久坂玄瑞と袂を分かってます。
上海で欧米の軍隊を見学すれば、ひと目で分かることですからね。
(´・ω・`)
でも、他の連中は真剣に攘夷実行がかなうと思っています。
負けるとわかっているのは、学のある者たちだけです。

それとは、別に後に長州ファイブとして有名になる長州の留学生が５人が英国に留学しますが、幕府からの攘夷実行を長州藩だけが実行してしまう事により、長州藩が維新の先駆けとして他藩をリードするのですが・・・
出る杭は打たれるという言葉が思い出させる事件が起こります。

この幕府が不可能な公約をしてしまった！
という大老井伊直弼ですら、回避した政治状態を将軍家茂と後見職の徳川慶喜はしてしまい、幕府は存亡の危機に陥ってしまいました。
(´・ω・`)
さて、この後、有名な事件が立て続けに起こるのですが・・・
これからが幕末編の山場ですね。