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ボードゲームで学ぼう世界平和 [ゲーム]

World Peace Gameというゲームがあります。
授業として小学4年生に世界平和を目指してゲーム形式の授業を実施しているジョン・ハンター先生が主催しており、これが面白いそうだ。

このゲーム自体は戦略ゲームと言われるもので、各国の参謀本部で行われているものとほぼ同じです。

■World Peace Game(以下WPG)の基本ルール
1.2×1.5mのアクリルボードが高さ1.2mまで4枚積まれ、各層は「宇宙空間」「空」「地上」「海底」等の物理的な位置関係を表している。
各ボードには国境や各国の施設・資源及び配置した武器・兵士が駒として置かれる。
参加者は資源・資産が様々な4つの国の「首相」「閣僚」、「世界銀行」、「国連」、「武器商人」、「少数民族」、
気象や株式マーケットや戦争の勝敗等の乱数制御を行う「気象の神」等の役割を1つ受け持つ。
さらにゲームを混乱させるための「破壊工作員」もひっそりと任命される。
(破壊工作員は表向き他の役割を演じる必要がある)
参加者には役割に応じた予算と資源、武器及び、「世界」で発生する50の危機リストが与えられる。
危機は各参加者の考えが複雑に絡まっており、1つの危機に手を打つと他の危機に影響を与える仕組みとなっている。

危機の例:
少数民族がA国から独立したがっているが、彼らの主張する地域には巨大な油田があるためA国は独立させたくない。
貧困なB国で貴重な地下資源が見つかったが、そこは絶滅危惧種が生息しているため、環境保護を信条とするC国は断固反対している。

ゲームはターン毎に各担当者が何をするか「宣言」することで状況が変わる。宣言の時間以外は他国との外交や作戦会議を行うことが可能。毎週1時間程度何ターンか行い、それを8週間~10週間くらいやって終了。夏休み等は短期集中実施もある。ゲーム終了時点で50の危機に対処し、4つの国全てで開始時点より資産が増えていれば勝利。

■何が学べるのか
ジョン・ハンター先生はWPGは以下の7つの段階を経ると定義している。
・confusion:過大な負担に困惑する
・failure:失敗を犯す
・personal understanding:一人ひとりが理解する
・collaboration:コラボレーションする
・“Click”:「パッと」ひらめく「クリック」
・flow:流れに乗る
・application of understanding:理解を実践に変える

危機はどれも現実起こっているものに近しいため、ゲームに正解はない。
参加者は解のない問題を解くために必要な「知識」「創造性」「英知」を身につけることができる。
また、ジョン・ハンター先生はWPGの作成において孫子の「兵法」の知識を大きく取り込んでおり、ゲームの開始時には孫子の話をしている。
しかし当然戦争を是とするのでなく、戦い(危機)に取り組む際の心構えを説くものである。

■本に掲載されているエピソード
ルールは上記の通りで、本の中ではそれらのゲームで発生したエピソードが盛り込まれている。
・真面目な防衛大臣が突如他国に攻め入って油田を管轄下に置く話。
・最終ターンで危機は去ったがどうしても1か国だけ資産が増えていない状況で一発逆転を図る話。
・武器商人が「武器が売れないから農業始めようぜ」といって世界最大のエネルギー会社を作る話。
・いじめっ子が強大国の首相となり、戦争で天下統一を図ろうとするが、気弱な女の子が一斉クーデターを図る話。
・戦争中にぶっ放したミサイルが油田に直撃して世界が崩壊しかかる話。
等々、大人でさえ「どうすりゃいいんだよ…」というような状況を

これを、小学4年生が右往左往しながら問題を乗り越えていくのである。
(´・ω・`)

日本ではこの点、プレイヤー同士の交渉をして進めていくゲームが非常に少ない。
皆さんが思い浮かぶ戦略ゲームは「信長の野望」「三国志」とかのPCゲームで、交渉が面白いって思ったことは無いはずだ。
だが、本来の戦略ゲームは、内政以上に外交が重要だ。
ここが日本は弱い・・・。
って、いうかこういう遊びは子供はほとんどしない。

何故か?
これも日本の国民性なのだろうか?

特に戦後はアメリカ軍に駐留されているので、独自外交はやりにくく、子供にその教育を施そうという人も少ない。
欧米では子供が戦略ゲームを普通にしている。
利害の異なるプレイヤー同士が交渉して自国を有利にしていくゲームを楽しんでいる。

日本人の民族性ジョークでも、この点の弱さを笑われるものばかり・・・。
と、いう訳で、冬の家族団らんに戦略ゲームはどうでしょうか?
残念ながら、輸入物になりますけど・・・。

国家元首としての思考をする経験って、民主主義に必須だと思います。

特に武士による幕府政治から軍人主体の政府を千年にわたって続いているような文化の国では・・・。
戦争ゲームは日本人は結構遊んでいるんですけどね・・・。
(´・ω・`)


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共産党と社民党の消滅を望む

韓国人には金を出すという意識は低い。日本の百分の一も出していない国連分担金もだから目一杯滞納してきた。
韓国は日本のおかげで先進工業国の一員になれた。
OECDにも入れたが、 ここは国民純生産の0.7%をODAとして供出する約束がある。韓国はそれも無視して雀の涙の額で逃げている。
潘基文は韓国の文化「身内登用」を国連に持ち込んだ。
事務総長スタッフには一割以上の韓国人が入り込んだ。
韓国では身内が高いポストに就くとすぐに汚職に手を染める。
その意味で注目されたのが国連イラク支援派遣団の官房長に潘が娘婿を任命したことだ。
イラク関連ポストは大きな金が動く。前任のアナン事務総長の息子も巨額の不正な金を得ていたことがばれた。
こうゆう不正に目を光らせるのが国連内部監査部だが、潘はこのポストにいた凄腕の元米検察官の再任を拒否し、監査部の要員補充もしなかった。
今、監査部の欠員率は76%。 部屋はがらがら、人手不足で通常の監査業務もまともにできていない。それにしてもここまであけすけにやる人も珍しい。
韓国人事務総長と日々接する内部の鬱積は大変だとは想像がつくが、その苦痛を今年退任したインガブリット・アーレニウス前事務次長(スウェーデン人)が潘基文本人に書き送った。
前次長は潘を「指導力がなく」「傲慢で戦略がなく、世界の問題を解決するパートナーとしてこれほど不適格者はいないとみなされている」と評している。


by 共産党と社民党の消滅を望む (2014-11-26 06:39) 

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