満州国建国前夜の離婚劇「天子蒙塵 第一巻」 [小説]
浅田次郎先生の名作「蒼穹の昴」シリーズ第5部スタートしました。
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題名は「天子蒙塵 」・・・なかなか重いタイトルですね。
「中原の虹」「マンチュリアン・リポート」で登場した張作霖の息子で貴公子として育てられた張学良と、ラストエンペラー溥儀を軸にした長編シリーズとなるようです。
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第一巻は溥儀の側妃・文繍の離婚の敬意を語りながら、紫禁城を追われて満州国建国への歴史の流れが、語られていきますが、「蒼穹の昴」の主人公の梁文秀と春児も清帝国の復興のために尽力する側の人物として、登場しております。
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まあ、学生時代にはこの時期の歴史の授業はおざなりになっていて、漠然としている人が多いと思いますが、満州事変により、中国への侵略が本格的に始まり、満州国が建国され、王朝再興を夢見る溥儀が執政となるところまでが物語られています。
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まあ、語り手が側妃・文繍なので・・・(´・ω・`)
映画のラストエンペラーでも、色々と端折られてりした時代なので、中国の皇帝というのは何んだ?
という疑問を読者に抱かせるような構成となっています。
その夫である溥儀については、好意的な書き方はされていないのですが、梁文秀と春児は溥儀側に立って今後も活躍するようです。
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さて・・・(´・ω・`)
浅田次郎先生が物語る満州国、そしてラストエンペラー溥儀はどうなるのでしょうか?
英雄とはいえない溥儀ですので、先行きは暗雲しかたちこめてませんね。
(´・ω・`)
私は浅田次郎先生の小説の貧しい人物がたくましく生きていくところは大好きなんですけどが、第二巻は馬占山を中心に物語が展開するようです。
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楽しみですね!
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