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「政府日銀一体となり、デフレ脱却に全力」というが、じゃあ代表的なデフレ対策って何? [時事]

安倍晋三首相は4日の年頭記者会見し、物価について「デフレではないという状況を作り出すことができたが、残念ながら道半ばだ」とし 「デフレ脱却というところまで来ていないのも事実」と語った。一方で(日銀の)金融緩和によって「物価が上昇傾向にあるのも事実」だと語った。
その上で、雇用情勢が堅調であることや賃金が上昇傾向にあることを述べ「政府日銀一体となり、全力でデフレ脱却に取り組んでいく」と語ったのですが・・・(´・ω・`)

じゃあ、デフレ対策って何だろう?

アベノミクスで行われた金融緩和は確かにデフレ対策として有効で一時期はそれでインフレ傾向になりました。

しかし、消費税増税により、消費は落ち込み、消費者は消費のランクを落としてしまい、またデフレに逆戻り・・・(´・ω・`)
私はスーパーとかに行くのですが、消費税増税前よりも安い物の方が多く感じます。
円安により輸入品の価格が上がっているのにも関わらずです。

デフレ対策はだいたい以下の政策が効果的と言われいます。

〇量的緩和、信用緩和
 政策金利や公定歩合の引き下げ
 時間軸政策やターゲット政策(インフレターゲット)などによる期待への働きかけ
 中央銀行による国債オペや株式ETF等の買い入れ

〇通貨高の是正
 外国為替相場への介入
 金融機関に対する政府保証や資本注入

〇累進課税制度など税制による自動的な減税効果(ビルト・イン・スタビライザー)
 期限付きの減税措置

〇一時的な財政出動による総需給ギャップの改善
 政府保証や政府買い取り制度(金融資産、穀物・原油など基幹資源など)
 家計への財政を通じた所得補填(自治体プレミアム商品券・子供手当など)

〇現金・預金・国債など政府が保障するすべての金融資産に対しての課税


こうしてみると、代表的な対策はとっているんですよね・・・(´・ω・`)
もちろん、減税と増税は別ですし、総需要ジャップの改善は不完全なのは、そもそも政府には金が無いから不完全です。

結果として、消費増税と輸入に頼った日本の物価高、それによる実質賃金の下落による生活の圧迫等々。
現在のデフレ傾向というよりも、貧富の差が広がった結果、より安価な物を求めるようになり、高級品は売れないという状態が続いております。
(´・ω・`)
いや、報道にある通り、一部の富裕層による消費はクローズアップされてますが、統計上は落ち込んでいる事に変わりはありません。

それにTPPが締結されれば、関税が下がるので物価はまた下がりますし、もっと安い生活雑貨や食料品が入ってきますので、これもデフレを加速させます。

じゃあ、どうすれば?
(´・ω・`)

正直、労働人口の減少による国際競争力の低下もあり、デフレ傾向は続くと思います。

日銀によるデフレ脱却は金融面のみなので、こちらはかなり成果は上がっているのですが、問題は他にあるのです。
(´・ω・`)
まあ、それを知っていて、日銀に責任を負わせているのか?
これ以上の金融によるデフレ対策はスタグフレーションという、「stagnation(停滞)」と「inflation(インフレーション)」の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が併存する状態を指す事になってしまうのか・・・(´・ω・`)

グローバル化してしまった現在の状況で、日本の経済にとっては、輸出産業を増やしていく地道な経済活動の補助こそが必要なんですけど・・・(´・ω・`)
そこを国に求めるのは、コクというものですね。

TPPで関税が下がる品目については、その国に対しては輸出は伸びるかも知れませんね。
(*'▽')







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