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現代史で強調しない人種差別 [本]

人種差別問題・・・。
(´・ω・`)
太平洋戦争から70年経って、負けると分かっていながら何故戦ったのか?
その点があんまり強調されていません。
世論がイギリス・アメリカへの開戦に向かったのは、色々と訳があります。

日露戦争後の日本は、非ヨーロッパ系国家として唯一の列強であり、欧米帝国主義から自分たちの権利を守るため人種差別反対の立場をとることが多かったのです。
第一次世界大戦後のパリ講和会議で、世界ではじめて人種差別撤廃条項を提案するも、イギリス・アメリカなどの議長拒否権により不成立に終わっています。
そして、第二次世界大戦では人種差別を国是とするナチス・ドイツと軍事同盟を結んだが、欧州人でもキリスト教徒でもない日本人はナチスのユダヤ人迫害には非協力的でした。
むしろ、満州国にユダヤ人自治州を作る河豚計画が存在し、日独伊三国同盟成立後も五相会議にてユダヤ人を迫害をしない旨をとりきめ、他の枢軸国・占領地域のようにユダヤ人迫害に協力することはなかったんです。
そのため欧州から脱出するユダヤ人にとってソ連→満洲→米国他へのルートは重要なものとなっていた。ただし猶太人対策要綱にあるように、外交的な配慮からユダヤ人の保護に積極的に関与することは無くなっていきます。
有名な杉原千畝は数千のユダヤ人にビザを発給してその生命を救ったが、これはあくまでも彼の個人的な判断によるものですが、人種差別の嫌悪感は日本人すべてにありました。
日本の国民全般に欧米の有色人種に対する人種差別に対する嫌悪感があったのです。
それは、いつか日本人も奴隷とされるのではないか?
と、いう恐怖とセットです。

それが特攻隊として絶対に死ぬという作戦ですら、奴隷になるよりマシと考えられました。
旧日本軍の特攻隊について、アメリカ人は劣等感が根強いため、ハリウッド映画では登場人物が自己犠牲を選ぶ展開が多いっていうのも、自分たちがやれないことを目の前でやられたので、戦勝国だというのにコンプレックスを抱いているようです。
これは、911で最初に疑われたのは、日本人というのも、特攻隊の記憶がまだまだ鮮明に残っている証拠です。

と、いう辺りを教育現場で教えることで、人種差別をしたら戦争が不可避になる。
と、いうのを教えておくことが必要だと思います。

今、その渦の中心はイスラーム国と中国周辺部です。
(´・ω・`)
虐げられた人々がどういう行動をとるのか?
知っていた方が良いと思います。



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