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小選挙区比例代表並立制でも55年体制を引きずる理由は日本の鉄壁の官僚制度? [本]

55年体制は、日本において、与党第1党は自由民主党が占め政権を維持し、野党第1党は日本社会党が占めていた体制。1955年(昭和30年)にこの構図が成立したためこう呼ばれています。
(´・ω・`)
私らオッサンにとっては、自由民主党の一党支配がずっと続くかと思われておりました。
この頃も官僚主導の政治と言われてました。
政治家は官僚の作った文書を読むだけ、そう揶揄されたいた時期でもあります。

しかし、バブル崩壊などの経済のゴタゴタで、1993年(平成5年)8月に細川内閣が成立し、自由民主党は下野しました。これをもって、38年間にわたって続いた55年体制は崩壊したのですが・・・。
結局、その体制もすぐに崩れて、自由民主党の1996年(平成8年)1月に橋本内閣が成立します。
佐川スキャンダルで細川内閣も一年にも満たない短命政権で、羽田内閣は2ヶ月強、実質、自民党政権の村山内閣へつ続きます。

55年体制の崩壊と、野党ですら巨額の献金を受け取っていたという政治不信により、金のかからない選挙を実現するということで、1996年(平成8年)に小選挙区制がスタートします。

日本も二大政党制に移行して、政権の選択が可能になる。
と、いうことで始まったのですが・・・。
(´・ω・`)
その自由民主党以外の政権が、2009年(平成21年)9月に政権選択した結果、民主党の鳩山内閣が成立したのですが・・・。
その選挙時のマニフェストとの乖離から、国民の支持率が急落し、結局、2012年(平成24年)12月に第二次安倍内閣が成立してまた自由民主党に戻ったわけですが・・・。
(´・ω・`)
さて、今回の選挙が政権選択が可能な選挙かというと、野党第一党の民主党の候補者は過半数を40下回る198人で、1998年の結党以来、最少となった。「政権交代」の旗を降ろし、100議席以上の獲得を目指している。維新の党は公示前勢力(42議席)の維持が焦点となる。

と、いう訳で日本ではまだまだ二大政党が根付いてないんです。
アメリカなどの二大政党制は、官僚のトップも変わりますけど、そこまで徹底しております。

こう言ってはなんですが、民主党になって、みんなが失望するほど政権運営が滞ったんですけど・・・。
日本の政治家ってそんなに特殊技能なのか?
(´・ω・`)
確かに政権をとったことのない政党が、政権をとったということで、ゴタゴタしたとしても、
他の国はそんなに問題無く運営しているようにみえます。

私は日本の民主主義体制は、伊藤博文ら明治の元勲が設計したのですが、この時に選挙の行方で政治が混乱するのを避けて、日本の強力な官僚制度を成立させました。
軍という巨大官僚組織の支配で対外戦争に邁進したように、今の財務省を筆頭とした官僚組織の政治への影響は排除できておりません。
(´・ω・`)
役所の中の役所の財務書の役人の方々はものすごく頭がいいんですよ。
政治家なんて、手球に取られても当然なんですけど・・・。

でも、民意を無視することは、彼らもできません。

よって、選挙に行く、ちゃんと政治を勉強する。
民主主義は国民は選挙をきちんと出来るという大前提があります。
日本では、選挙でまだ政権選択がまだできないっていうのは、民主主義が未熟だと言われているようなもんなんですよ。
(´・ω・`)
こういう状況を何年続けるのか?
それこそ、明治の元勲が考えた通り、一部のエリートである役人が運営する国家のままなのか?
それが制度疲労を起こしていると思うんですが、まだまだこの体制が続きそうですね。
(´・ω・`)


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