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「花神」と幕末一の実務家 [小説]

司馬遼太郎の名作「花神」は日本近代兵制の創始者・大村益次郎(村田蔵六)の生涯を描いた作品です。

さて、この大村益次郎。
福沢諭吉とも親交がありました。
緒方洪庵の適塾の先輩、後輩の間柄で福沢諭吉の方が後輩で、どちらも塾頭まで務めました。

ただ生き方がまったく違います。
大村益次郎は非常に高名な学者でしたが、長州に仕えて、討幕の原動力である近代兵制を創始し、運用しました。
これについて、福沢諭吉と喧嘩したという逸話もあります。

実際、学者としてはどっちが上だったかって色々と言われるかも知れませんが、幕末期には大村益次郎の方に軍配が上がると私は考えます。
惜しむらくは明治維新後に早々に暗殺されてしまった為に、もし長生きしていれば、山縣有朋が元勲とは言われていないと思いますね。

と、いう業績はすごい方なんですが・・・。
(´・ω・`)
今で言うところのコミ障です。
ちなみにブ男でもあったそうです。

それでも、その学識の高さで、シーボルトの娘で、美人と名高い楠本イネと恋仲っていうよりは、想いを寄せられていたようです。
まあ、確かにこれほど頭が良ければ、痘痕も靨なんでしょう。

そして、すごいところが、その学識をそのまま技術者・実務者として使えたところです。

これはすごいですよ・・・。
語学・科学の学者で、参謀総長で、兵器開発技術者で、官僚として、その運用法を創始したって・・・。
アレ、それって諸葛孔明みたい・・・。
(´・ω・`)
って、感じの凄い人です。

幕末の三傑と並ぶ英雄だと私は思いますが、知らない人も多いんですよね。
まあ、そういう訳で、「花神」でその人の生涯に触れてみるのも良いと思います。

この職人肌的な学者が、いかに幕末で討幕軍を革新させたのか?
なかなか面白いですよ。


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