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「連続テレビ小説カーネーション」と戦後の特殊慰安施設協会 [ドラマ]

NHKの連続テレビ小説のカーネーションで、太平洋戦争直後に主人公の糸子が洋服の生地が手に入らないので困っているのに、米軍相手の売春婦たちの服装は華やかで頭にパーマもかけているというシーンがあった。
糸子はどこで手に入れたのか知りたそうだったけど・・・。

戦後に日本政府が連合軍向けの慰安所を設立した。
だから、あの服も日本政府が必死になって集めたものだった。
個人の力の及ぶところではない。
(´・ω・`)
さすがにその答えを連続テレビ小説で表現する事はしなかったんでしょうけど・・・。
ある意味、あの女性たちが防波堤となり、糸子たちを守っていたともいえるので、彼女らは感謝されこそすれ文句を言われる筋合いはないのだし、服の出所を聞かれても、困ったのだろう。

その特殊慰安施設協会の設立の背景は三点です。
1.ヨーロッパの戦場で、米軍によるレイプの被害者が14000人(ドイツ人女性 11040人)いたこと。第二次世界大戦当時、アメリカ軍は慰安所を設置しておらず、ノルマンディーに上陸したアメリカ軍が多数のフランス女性をレイプし、性交を行っている姿を見ないで街を歩くことが出来ないほどの状態になったためル・アーヴルでは市長が郊外に慰安所の設置をアメリカ軍指揮官に懇願したがアメリカ軍はこれを拒否している。
2.沖縄戦では米軍上陸後、強姦が多発したこと。米軍兵士により強姦された女性数を10000人と推定する見解もある。
3.アメリカ軍が日本に進駐した際、最初の10日間、神奈川県下では1336件の強姦事件が発生したこと。占領直後の性的暴行や強姦の件数については確定していないが、藤目ゆきによれば上陸後一ヶ月だけでも最低3500人以上の女性が連合軍兵士によって被害をうけた。

上記の事実を鑑みて、国務大臣近衛文麿が警視庁総監坂信弥に対して請願したとされ、特殊慰安施設協会が設立された。

資本金は1億円で、その内の5500万円は大蔵省の保証により日本勧業銀行が融資している。池田勇人は資金の調達に関して特に大きく尽力した。建設に必要な資材や、営業に必要な生活什器、衣服、布団、そして約1200万個のコンドームは東京都と警視庁が現物提供した。

あの時は女性を守るために国は必死だったのだ。
特に貞操観念が今よりも強かった時代であるので、よりレイプ後の心のケアは難しく、汚された場合には自殺さえ当然だと思われていた。

じゃあ、その防波堤として使われた被害者はどうなる?
と、なりますよね・・・。
一応は募集した事になってますけど、それ以外で生きるすべの無い状態だった女性は多かったと思いますし、警察官も募集に協力しました。
ただ、アメリカにはそんな禍々しいものの存在を否定する人も多いので、問題視され廃止されますけど、民間に移っただけで、存在は続きました。

その後に起こった朝鮮戦争では、日本人の他に韓国人も特殊慰安隊に所属して、連合軍の相手をしました。
(´・ω・`)
まあ、そんな訳で、戦場にあって、この手の事件は多いです。
当然、現代でもそうで、この前のイラク戦争でも色々と調べれば出てきます。
それは別の機会とします。

まあ、そんな訳ですけど、NHKもさらっと時代の暗部を見せるよね。
(´・ω・`)









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