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「岳飛伝 9 曉角の章」と共産主義 [小説]

大水滸伝シリーズの最終章と言われる岳飛伝。
水滸伝は革命の始まりと終焉、楊令伝ではその革命が成就し、新国家建設へと進んだ。
そして、梁山泊は国の枠組みを変え、武装したグローバル企業体というべき存在となっている。
いや、むしろ共産主義の理想形と言っても良い。
基本は軍隊なのだが、梁山泊は財産の全部を共同所有し、物流と生産施設も所有している。
志を同じくすると言っても、その志についてはゆるくなっているものの、参加資格は問われる。
共産主義は国として、失敗に終わっているが、参加資格を問われ、選ばれた人々の集合体ならば、共産主義は可能ではないか?
と、楊令は考え、その志を継ぐ人々により、梁山泊は強大な組織となった。

ただ・・・。
そろそろ、岳飛伝も9巻目。
色々とほころびが見えていっている。

共産主義じたい、それこそ私はロボットが労働階級を担当し、貧困を科学技術で駆逐した後に訪れる理想郷であると思っている。
それを、英雄たちが一丸となって、実現した梁山泊。
しかし、超人だった楊令はいない。
果たして、維持が可能なのか?
岳飛伝は水滸伝と同じく、ただの人の物語に戻っている。
果たして、どんな幕引きがあるのか、楽しみです。
(´・ω・`)

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