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うらじゃの「温羅」って、鬼神の伝説 [岡山]



今年も「おかやま桃太郎まつり」のメインイベント「うらじゃ」が盛り上がっていました。
(o・ω・o)



もともと、「うらじゃ」は独立したお祭りだったんですが、色んな事情のもと「おかやま桃太郎まつり
」の中のイベントになったんですね・・・(´・ω・`)

さて、その事情なんですが・・・(´・ω・`)

岡山では桃太郎の童話は、「吉備津彦」と「温羅」との戦いの伝説が元とされています。

そもそも「吉備津彦」というのは、孝霊天皇(第7代)の皇子で「彦五十狭芹彦命(ひこいさせりびこのみこと、比古伊佐勢理毘古命)」のことです。
崇神天皇(第10代)の時代に四道将軍と一人として、吉備こと岡山に鬼神と言われた「温羅」を討伐するために派遣されます。
温羅討伐後に、吉備を治め吉備氏の始祖となりました。
大和王朝による、周辺諸国を征服した歴史が伝説として残っているわけです。

そもそも、吉備は残っている古墳の大きさで大和と匹敵する地域で、「真金(まかね)吹く吉備」という言葉にも見えるように古くから鉄の産地でした。
そもそも、吉備津神社は吉備が服属する以前の同社には吉備の祖神、すなわち温羅が祀られていたとし、服属により祭神が大和王権系の吉備津彦命に入れ替わったと指摘されています。

そして、魏志倭人伝の倭人の姿ですが、「皆黥面文身」というように男子はみな顔や体に入れ墨し、墨や朱や丹を塗っていると記されています。
今に伝わる鬼の姿そのものですね。
うらじゃメイクそのものです。
大和王朝が中国と国交を結んでいたという記録が無いので、魏志倭人伝に登場する邪馬台国というのは、大和王朝に匹敵する吉備のことだったかも知れませんね。

ちなみに桃は大和王朝を象徴する魔除けの力です。
イザナギが桃の木の実を投げて、イザナミの雷神と鬼の軍団・黄泉軍を退ける黄泉比良坂の伝説も有名ですね。
なので、鬼退治の英雄は桃太郎なのです。
(o・ω・o)

ブログ_20170318_5.jpg

そういう歴史から、鬼と呼ばれる者たちは、大和王朝にとっては討伐する対象でした。
ですから、大和王朝が日本を統一した事から、鬼を冠するような祭りの名前は、憚られたのでしょう。
(´・ω・`)








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