祝完結！「LOVE SO LIFE」：IT系町工場を目指せ！：SSブログ

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祝完結！「LOVE SO LIFE」　[漫画] [編集]

こうち楓先生の名作「LOVE SO LIFE」が完結しました！
(#^.^#)

作者: こうち楓
出版社/メーカー: 白泉社
発売日: 2015/09/18
メディア: コミック

双子の姉弟が可愛いいし、すごく甘い恋の物語です。
人気TVアナウンサーの松永政二が子育てで疲れ切っていて仕事のままならなくなっている時に、ベビーシッターとして高校生の中村詩春が雇われます。
ヒロインは孤児で、児童福祉施設で生活しており、家族に憧れがあり、松永家で自分が理想とする温かく幸せな家族の一員となっていきます。
松永さんも仕事に専念できて、このまますんなりハッピーエンドとなるのか？
と、思ってましたが・・・
(´・ω・｀)
この松永さんがいつ手を出すのか？
これが男が読むとヤキモキするのですが、一応のプロポーズした時の言葉が「10年待つ！」ですからね・・・
「高校卒業したら、一緒に暮らそう！」
( ｀ー´)ノ
って、ぐらいに読者として言って欲しかったのですが、詩春が適齢期になるまで待つ！
と、カッコイイだか、ヘタレなんだか、分からないプロポーズのお蔭で、読者のヤキモキがずっと続くんですよね。
詩春の友達も呆れかえります。
物語は双子が可愛いので癒されるんですが、二人の恋愛関係はこのまま１０年間進展は無しかい！！
(ノД`)・゜・。
って、思いながらも読んでおりました。
生活はほぼ、子供のいる新婚家庭そのものですから、そのまま結ばれるんだろうなぁ・・・
って、思ってたんですが、そうは簡単にはいきませんでした。

それは松永さんはTVアナウンサーとなれるぐらいなので、高学歴でルックスも良く、詩春のような境遇の女性の環境に理解が無いことが原因です。
(´・ω・｀)
まあ、松永さんが育って来た環境からすると、女性でも大学を卒業して社会に出て、落ち着くのはだいたい２５歳ぐらいだから、それから自分との結婚を考えてほしいと思ったから１０年と言ったんでしょう。

でも、詩春は孤児です。
彼女の学業への援助をしてくれるような人はいないのです。

そもそも児童養護施設は高校卒業後に自立しないといけないところが多いので、案の定、その手のゴタゴタもありましたし、双子の親である兄も登場して、張られた伏線と設定が丁寧に回収されていき、最終章は双子と別れて６年後・・・松永と詩春が結ばれる為のエピソードとなり、１７巻の長編となりました。

すっかり松永家の一員となっていた詩春ですけど、松永さん自身は仕事のキャリアを重ねて人気TVアナウンサーとなっていて、それで平凡な自分に距離感を感じて・・・
(ノД`)・゜・。
とか、色々とありますが、まあ読者としては満足いく結果となりました。
(*‘∀‘)
詩春が良い子すぎて、松永さんのような恵まれた環境にいる人には気付くのが遅かっただけなんだと思います。

こういう読者を幸せな気持ちにできる物語を描ける作家は稀有なので、次も期待しております！

育った環境で将来の選択肢は決まってきますが、それでも自分の将来を見据えて歩むことは素晴らしいことことです。
悩んでいる時に、この漫画とその理論背景の「アドラー心理学」を読んでみることをおススメします！