「海賊と呼ばれた男」と冷戦時代 [小説]
去年の本屋大賞「海賊と呼ばれた男」。色々とニュースにも取り上げられた百田直樹の名作です。
漫画連載も始まりましたし、映画化も決定しました。
たぶん、何で見ても感動すると思いますので、おススメです。
さて、この話のモデル出光興産ですが、戦後、石油元売り各社が外資の手に落ちていく中、
民族資本を守り切った英雄的な創業者でもありますし、セブンシスターズという石油を牛耳っていた
欧米に対して、戦い抜いた人でもあります。
ここで、作品の舞台である冷戦時代はアメリカ対ソ連の2大超大国に世界が、
真っ二つに分かれていたんですが、
アメリカが支配した石油・天然ガスに対抗できたのは、ソ連だけだったんですね。
その支配外のイランから日本に対して石油を運ぶというのは、その冷戦時代に
始めての亀裂を入れた事件でもあります。
まあ、冷戦時代ってもう25年前ぐらいの話なんで、若い人にはピンと来ないと思いますが、
全面核戦争に現実味があった時代って言えば、どうでしょう。
「北斗の拳」や「AKIRA」とかがあるかも知れない未来って思われていたんですよ。
こう考えると、時代は少しづつ良くなっては行ってるんだろうなぁ。
(´・ω・`)
と、思いますね。
パズルゲームのインストール先の国がイランとか、ロシアとか、まあ、あの時代、
自分のゲームの世界中の人がやっているってのを想像する事なんて出来ませんでしたからね。
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