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おっさんプログラマーがウケた話30『半導体が無いと何もつくれない』 [パソコン]



半導体不足で色々と問題になっておりますが、ワンチップ化したコンピューターがどのようにすべての産業に浸透していったか?
と、いう小話です。

1970年代までの電子制御分野における制御シーケンスはアナログ回路や論理回路といったハードウェア的に回路で組まれていました。
年配の方はよく知っていると思いますが、家電もタイマーとかリレー制御とか、とにかくメーカーによる出来不出来がはっきりと分かれていた理由は、この制御シーケンス回路が理由でした。

さて・・・(´・ω・`)
しかし、制御をマイコンがプログラムによって行えるようになると話が変わってきます。

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かつての庶民の三種の神器と言われた冷蔵庫、テレビ、洗濯機にマイコンが制御回路に置き換わっていくと、価格が一気に下がっていきました。
1980年代からそれが一気に進んでいき、自動車やエアコン、音響機器、カメラ、ビデオレコーダーなどがマイコン制御になっていきます。
素晴らしいアナログ回路や論理回路を作っていたメーカーが衰退していったのも、この頃です。

さて・・・(´・ω・`)
実は日本の家電製品が衰退していった理由の一つは、マイコン制御よる製品開発が容易になったことです。
こうして中国や韓国の家電やAV機器が世界を席巻していきました。
デジタル家電はもう日本よりは韓国のほうが世界的に有名ですよね。

私も最初に就職したのが、この組み込み用のプログラマーとしてでした。
しかし、1990年代の家電業界はハードウェアの開発者のほうが優遇されていて、プログラマーの意見が通ることなど無かったのです。
今後はソフトの出来不出来で製品の競争力が決まっていくのに、だめだなぁ・・・(´・ω・`)
と、思って他の業界に行きました。
まあ、予想取りになったわけですが、残念です。


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