おっさんプログラマーがウケた話25『Windowsではゲームは作れない!』 [パソコン]
Windows95は爆発的なヒットして、今後のOSのスタンダードはWindowsとなっていきましたが、じゃあWindows95用のゲームが発売されたかというと、MS-DOS用のゲームばかりが発売され続けていました。
MS-DOSの環境下では、ビデオカード、キーボード、マウス、サウンドカードなど様々なシステムパーツに直接アクセスできていたのですが、Windows 95ではメモリ保護のためにこれらの直接のアクセスが制限されてしまっていたのが原因です。
と、いうわけでWindows95にゲームユーザーはそっぽを向いていたんですね。
しかし、マイクロソフトもゲーム市場を重要視していました。
かつて、AmigaとかゲームにつられてMS-DOSのシェアが奪われるということが多々あったのです。
日本でいうところの、PC-98以外でもX68000やFM-TOWNSがある程度のシェアがあったのと同様のことが今後また起こることが懸念されたのです。
そこで、Windows 95におけるプログラムの自由度を上げるライブラリーの開発に着手します。
スローガンは『Windows95にDoomを!』です。
現在も続くWindows用ゲームAPIのDirectXの登場で、DoomがWindows95で動作させることが可能になりました。
さて・・・(´・ω・`)
私もDirectXで『クリックまんが』のゲームエンジンや、その派生のエロゲーエンジン、そしてシュミレーションゲーム『アレクサンダー戦記』を出しました。
PC-98の頃と違い格段に簡単になりました。
特にハードウェアに直接アクセスすることで、素晴らしいゲームを作っていたメーカーは驚いたと思います。
そんなに苦労せずに同じようなゲームが開発できてしまうので・・・(´・ω・`)
PC-98の時代まではメーカーによって、スクロールの出来栄えなど全然違っていたんですよ。
この時代まで日本のパソコンゲームメーカーが頑張れたのなら、世界市場のパソコンゲームへと打って出れていたのかもしれませんが、だいたいのメーカーはPlayStationに流れてました。
こうして、ゲームのためにほそぼそと残っていたPC-98も完全に止めを刺されて、Windows98の頃にはもうPC-98の新規開発はされなくなってしまいます。
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