SSブログ

腐敗した民主政を終焉させた英雄は終わりなき戦争を始める 「ギリシア人の物語III 新しき力」 [本]



ギリシア人の物語III 新しき力は混迷のギリシア世界を弱冠二十歳で統一し、ギリシャの宿敵だったペルシア帝国制覇へと向かったマケドニア王アレクサンダーの生涯を畫いております。
(o・ω・o)


ギリシア人の物語III 新しき力

ギリシア人の物語III 新しき力

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/12/15
  • メディア: 単行本



前巻で、アテナイを盟主とするデロス同盟とスパルタを盟主とするペロポネソス同盟とでペロポネソス戦争が勃発し、ギリシャ全体が荒廃し勢力を失ってしまいました。
しかし、ギリシャ北西部の辺境に位置するマケドニア王国はフィリッポス2世はギリシア先進文化を積極的に取り入れ、国政の改革や国力の増強に努めておりました。
(o・ω・o)

ギリシャ人の物語は、古代ギリシアの民主政はいかにして生れ、いかに有効活用され、機能したのか?
を一巻で畫き、古代の民主政の崩壊の原因であったポピュリズムを主題に民主政の光と影を畫いた第二巻。
そして、英雄の登場でその民主政が終わる第三巻という構成です。
ギリシャを統一した英雄は、宿敵のペルシャに対して戦いを始めますが・・・(o・ω・o)

近代でも混迷し衰弱した民主政治から、英雄の出現によりその独裁者による政治となる歴史はフランス革命からナポレオン帝国など、枚挙にいとまがないのです。
政治に絶望し疲れた民衆は英雄を求めるのは、古代から変わりませんね・・・(´・ω・`)

私も手にいれたので、早速読んでみます!
(o・ω・o)







小説(読書感想) ブログランキングへ

ギリシア人の物語I 民主政のはじまり

ギリシア人の物語I 民主政のはじまり

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: 単行本



ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊

ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/01/27
  • メディア: 単行本



海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/05/28
  • メディア: 文庫



チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1982/09/28
  • メディア: 文庫



nice!(9)  コメント(1) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。