祝完結！　アルスラーン戦記第16巻「天涯無限」：IT系町工場を目指せ！：SSブログ

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祝完結！　アルスラーン戦記第16巻「天涯無限」　[小説] [編集]

「桃栗三年、柿八年、アルスラーンは三十年」
十代だった私も四十代になったんだなぁ・・・(´・ω・｀)
と、シミジミと思いましたが、ようやくアルスラーン戦記が完結しました！
田中芳樹先生の異名の「皆殺しの田中」の面目躍如たる蛇王ザッハークとの最終決戦でした。
(´・ω・`)

天涯無限アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)

作者: 田中芳樹
出版社/メーカー: 光文社
発売日: 2017/12/14
メディア: 単行本（ソフトカバー）

感想を書くとネタベレになるので、amazonのレビューでも見て頂ければと思うのですが・・・(´・ω・｀)
低い評価が多いです。
(´・ω・`)
実際、三十年読み続けてきてコレか！
と、私も思わずにはいられないのですが、「よい人間や尊敬できる人間が理不尽な死を強いられる、それが戦争が悪とされる最大の理由であり、だからこそ登場人物が死んでいく作品を書く」、と田中芳樹先生が昔書いているので、それも已む無しかな・・・(´・ω・｀)
とも、思います。
戦争は資源と人材の浪費です。
戦うためにその国で考えうる限り最高の教育と兵器を持つ兵士たちは言うに及ばず、それを支える市民たちも被害を受けます。
歴史家の中には技術の進歩が戦争の良い面である事を唱える人も居ますが、ただ競争が技術進歩を促すことは、グローバル化された市場で証明されているので、ただ競争が正当に行われていれば、技術進歩はされるのです。
(o・ω・o)

子供の頃には、英雄や名君を存在を信じれたのですが、オッサンとなった今となっては、必死に英雄や名君たる役目を演じるただの人でしか無いという現実は受け入れられるようになりました。
第一部は運命に翻弄された王太子アルスラーンが侵略された自国を奪い返して王になるまでの物語でした。
第二部はアルスラーンが理想の王とは何かを問い続けて生きて、それを国の歴史上でも稀有な天才たちが支えて、人類の敵たる蛇王ザッハークと魔軍を倒す物語でした。
(o・ω・o)

他の田中芳樹先生の名作「銀河英雄伝説」では最期に「伝説が終わり、歴史が始める」という言葉で締めくくられますが、アルスラーン戦記は最期はファンタジーが終わり、歴史が始まったんだなぁ。
と、感慨深く思いました。
その後に解放王アルスラーンとその十六翼将の物語はパルスで語り継がれていくんでしょうね。
(o・ω・o)