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人類は何を望んでいるのか? 「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」 [本]



「なぜ我々はこのような世界に生きているのか?
ホモ・サピエンスの歴史を俯瞰することで
現代世界を鋭く抉る世界的ベストセラー! 」
(o・ω・o)
と、いうことで、私も読んでみました。


サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: Kindle版



動物として「ホモ・サピエンス」を研究したという本です。
(o・ω・o)
動物と違い文明を築いた謎を三つの重要な革命──認知革命・農業革命・科学革命──を軸に解き明かしています。

この本のテーマは「サバンナの負け犬だったわれわれホモ・サピエンスが今の繁栄を築いたのは妄想力のおかげ」という主張であり、その妄想力の行き着く先が「神なること」ではないのか?
(o・ω・o)
と、いうふうに私は読んで、感想を得ました。

科学革命はヨーロッパで起こったのですが、人の夢である「不老不死」や「全知全能」などなど、病に苦しむことがなく、無知を自覚することで科学を発展させて、核兵器による自らの手による世界の終末をも可能にするほどになりました。
(´・ω・`)

そのヨーロッパの文化の背景は、ゾロアスター教およびアブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教)が共有する終末論的世界観で、最終的に人は最後の審判を受けて、天国か地獄行きかを決められるという信仰です。
(´・ω・`)

東洋の哲学は人は学んだり修行することで、賢人となり心の内面をコントロールできるようになることで、それによって、天界などの神や仏や仙人などの人を超えた者たちになることを目標としているのですが、科学革命の文化背景では無いと思います。
(o・ω・o)

ヨーロッパの文化は最終的に天国に行くことを目標にしています。
それが科学革命が目指している事なのでしょう。
(´・ω・`)

将来、地表ではなく宇宙で資源を採取して、無尽蔵のエネルギーを得られるようになり、人工知能の発展により、単純な労働からも開放され、人は天国に至る。
(o・ω・o)

私達はそれへの道が見え始めている世代ですが、SF好きの私としては読んでいて楽しく、新たな視点を提供してくれた良書でした。
(o・ω・o)








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サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

  • 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/09/08
  • メディア: 単行本



サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

  • 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/09/08
  • メディア: 単行本


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