満州国建国と抗日戦線「天子蒙塵 第二巻」 [小説]
浅田次郎先生の天子蒙塵も二巻目です。
( `ー´)ノ
溥儀の孤独と抗日戦線を貫いた馬賊・馬占山から物語は始まります。
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時代の背景は満州事変で関東軍は日本の三倍の領土となる東北三省こと満州を占領。
関東軍の満洲領有計画は陸軍首脳部の反対で独立国家案へと変更され、参謀本部は石原莞爾らは、溥儀を首班とする親日国家を樹立すべきと主張し、国防を日本が担い、鉄道・通信の管理条件を日本に委ねることを条件に満蒙を独立国家としようとします。
(´・ω・`)
本来は関東軍は中華民国からの租借地であった関東州(遼東半島先端)の守備、および南満州鉄道附属地警備を目的とした関東都督府の守備隊です。
これが独断で満州事変を起こし、満州を占領して満州国を建国したのですから、軍閥と変わらないと非難されるなか、陸軍首脳部はこの事態の鎮圧に、武藤信義大将を関東軍司令と満州国駐在特命全権大使と関東長官を兼務という権力を与えられました。
これは個人が満州における軍事・行政・外交を掌握することを意味して、「これほど権力を掴んだ者は明治維新以来いない」と評されたといいます。
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この時代背景のなか、抗日英雄として馬占山は徹底抗戦をします。
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「中原の虹」の張作霖以下の馬賊たちそのままに、馬占山の男の生きざまを描く筆はノリにノッております。
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「蒼穹の昴」から読んできた人には、李春雷・李春雲・梁文秀たちのこの時代のことも描かれていますので、ぜひに楽しみにしてください。
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今後も波乱の一途をたどると思いますが、次章も楽しみですね!
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