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「花燃ゆ」の武士の商法 [ドラマ]

主人公の美和も実家に帰って農家に戻っております。
(´・ω・`)
楫取素彦は開墾を行っておりまして、美和の実家の杉家は明治は長州の開墾と教育に尽力した事が事績として残っております。
とは言っても、すんなりと地元に帰って農家になった。
って、いう武士は実は一握りです。

江戸時代、武士は江戸や大阪に常駐武士と地元にいる武士の2つに分かれており、田畑を持ってなくても何か収入を得る道を模索しなくてはいけません。

今でも失敗の代名詞として残る「武士の商法」という言葉が残っています。
ぶっちゃけ、従来の商売に武士だった素人が初めてもうまく行くわけ無いんですよね。
(´・ω・`)
さて、と、いう訳でベンチャーで色々と頑張ることになります。

明治維新から出来た商売に「牛乳屋」がありました。
牛乳屋は、空き地になっている大名屋敷を利用できますし、農業ほどの手間はかからず、リスクもほとんどありません。
それに、文明開化で肉や乳製品の食用が奨励されているので繁盛しやすく、何より、西洋風の進歩的なイメージがありました。そんなわけで、元武士たちはこぞって牛乳屋商売を始めます。
これはまずますの成功したようです。

でも、一番多かったのは、汁粉(しるこ)屋、団子屋、炭薪屋などの資本が無くても出来る商売でした。
「粉もん」というと、現代でも粗利が高いんですが、明治時代もそうだったんですね。
(´・ω・`)
売る物がある武士は古道具屋とかもやったそうです。

後、武芸が達者な人は大道芸や一般向けに道場や先生をします・・・(´・ω・`)
武術が剣道や柔道や空手などに変化して一般人にも馴染み深いものとなりました。
身分制度があった時期より、広く学ばれるようになったんですね。

と、いう感じで武士が慣れない商売をし始めたのが明治初期でした。

当然、失敗した人たちが多く、成功したとしても昔のようにステータスがある職業ではありません。

こういう不満がどんどん溜まっていっているのが、今回のドラマの時代背景です。

・・・(´・ω・`)
まあ、ぶっちゃけ高い教養で開墾や教育とかに広く尽力した元武士たちがいた一方、そうじゃない人も多かったわけです。

そういう訳ですが、新政府も実は人材不足。
下級武士たちが明治維新を起こしましたが、リーダーというか管理職が出来る人ってそう多くは無かったんですね。
藩をつぶして県として地方のかじ取りをしていかないといけませんので、知事の仕事である行政が出来る人間はそれこそ、元幕臣なども取り立てていきます。
その流れで・・・
物語は群馬編になるんでしょうね。







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